第2回しまうみ探検隊2日目の朝は、宜野湾市のすぐ下にある浦添市西部の海岸へ。
大型ショッピングモール・サンエー浦添西海岸パルコシティの目の前に広がる海は、都市部にも関わらず手つかずの海岸が残る貴重な生態系の場として知られています。この日は曇り空と強風であいにくの天気でしたが、安全を期しながらスタート。砂浜の観察からサンゴ礁の海を考えるプログラムを教えてくれたのはキュリオス沖縄の宮崎悠さん。
浅瀬につながるビーチで、子供達は身を屈ませて砂浜に注目します。ごつごつとした無数のサンゴのかけらや貝殻を発見します。肉眼では確認できない細かい粒子もサンゴや魚の骨などのき物由来であることを知り、子供達は驚いた様子でした。宮崎さんは、砂浜を細かく観察することで地元の海がわかるので、旅先でも地元でも砂浜に注目してそれぞれの海を大切にしてもらえたらとメッセージを送りました。
砂浜観察の次は浅瀬観察の方法について、しかたに自然案内の鹿谷麻夕さんに教わります。幸いにも強風が少し弱まり、太陽も出て来ました。まずは生き物観察のためのルールから。生き物の住処の上を歩く意識を大切に、きれいな貝や生き物を捕まえても元居た場所に戻してあげましょうということや、危険な生物の特徴や対処方法を教わりました。
いよいよ海へと向かうと、潮が引き所々に深さ10センチから30センチ程度の潮だまりが点在しています。
強風のため荒れた海の影響かから生き物は少ないのではと不安のスタートでしたが、子魚やクルマエビ、シャコなどを次々と発見!
「先生、この生き物は何ていう名前ですか?」「カニ見つけました!」と生き物が見つかる度に歓声をあげる子供達。気づけば生き物を囲んで子供達が語り合い交流する光景が印象的でした。約1時間の浅瀬観察を終えた子供達に向け鹿谷さんは、サンゴ礁の浅瀬の生き物たちの世界を感じてもらい海の多様性の豊かさについて考えてもらえたらと想いを届けました。
集大成の第3回しまうみ探検隊に向けて
最後に、サンゴの海をみて感じたこと、これから自分自身が行動したいことをメッセージにしてプログラムは全工程を終了しました。
特に北海道の子供達にとっては長い時間をかけた移動のため体力的に大変だった沖縄1泊2日の体験でしたが、積極的な発言や質問がやむことはなく、交流を楽しんでくれた様子でした。次の2月は北海道で沖縄の子供達が流氷の海に出会います。子供達が海を学び、体験する大切な想い出になってくれることを期待して、海と日本プロジェクトが掲げる海の未来へとつながる取り組みを続けていきます。