沖縄県立水産高校の生徒と先生が糸満市立糸満中学校で講演を行いました。
7月2日(火)に糸満中学校の3年生約150人を前に「海の環境について考えよう」というタイトルで50分にわたり行われました。
水産高校の生徒が中学生にもわかりやすいようにと海洋ごみについてまずはクイズ形式でスタート。
ペットボトルや空き缶、可燃ごみなど海に溶けて無くなるのに何年かかるか等、中学生達も一生懸命考えていました。
海洋ごみはどこから来たのか問いかける水産高校の大嶺先生。
海辺で捨てられたものだけでなかく、陸地から川を伝って海に流れ着いたり、
海流に乗って海外からも沖縄に漂着します。
沖縄や日本だけでなく世界中で問題になっている海洋ごみ。
ごみで汚れた海中やごみを誤って食べた動物の映像を見て皆さん衝撃を受けているようでした。
天気が良く暑い中でしたが中学生たちは皆真剣に耳を傾けていました。
今回の講演の実施にあたり糸満中学校のねらいは大きく3つありました。
①環境問題になっている海洋ごみについて知る機会。
②身近な地域の海とつながる世界の海を改めて知り、身の回りのレベルでどんな取り組みができるか考えるきっかけづくり。
③豊かな海を守ろう(SDGs目標14)の視点を取り入れ考える場。
また、水産高校が今回講演を行うことになった経緯の一つとして、自分たちが授業の中で海洋ごみについて研究するテーマを設けて活動していることがあります。
3年生の研究課題科目の1つに海洋ごみがあり、毎週調査や分析を行っているそうです。そして海洋実習等で海に出た際は海洋ごみの調査も行う予定との事です。
最後は中学生代表から講演のお礼の言葉が述べられました。
糸満中学生は新たな発見・知識を、そして水産高校生は人にわかりやすく伝える訓練の場もになったのではないでしょうか。
このように若い世代もしっかり問題意識を持って海洋ごみについて考える・取り組む活動が行われています。
大人も子供もみんなで一丸となり海洋ごみについて理解を深める取り組みを続けていきましょう。