4/29(月/祝)に沖縄市の泡瀬漁港で行われたパヤオまつりに行ってきました。
(TOP写真のキャラクターは「エイサーのまち沖縄市」のPRキャラのエイ坊とサーちゃん)
まずはじめにパヤオまつりの「パヤオ」って何?という人も多いかと思いますので簡単に説明します。
海の表面または海中に人工物を浮かせてそこに集まる魚を捕る『浮き魚礁』(うきぎょしょう)の事を
盛んなフィリピンでの呼称にちなんでパヤオ漁業と言うそうです。
そして、このパヤオ漁が盛んな沖縄市漁業協同組合には事務所の隣には新鮮なお魚を買ったり食べたりできるパヤオ直売店があります。
ですから、ここでのお祭りは「パヤオまつり」と呼ばれています。
(写真左側に沖縄市漁協があり隣=写真中央にはパヤオ直売店があります)
今年で25回目を迎えるパヤオまつりですが、一番のウリは先着2,000食限定の「魚汁」の無料配布。
沖縄県漁船海難遺児募金のチャリティーとして配布される魚汁を求めて朝から長蛇の列ができていました。
皆さん募金をして美味しく頂いていました。
この他ステージではマグロの解体ショーをはじめ琉球舞踊や太鼓のパフォーマンスと盛りだくさんでした。
主催であるパヤオ研究会の会長で沖縄市漁協の組合長でもある池田博さんにお話を聞くことができました(↓写真中央)。
Q.パヤオまつりについて
今年で25回目を迎えるパヤオまつりは25年前の阪神淡路大震災がひとつのきっかけだったそうです。
この出来事に心を痛めて、何か自分達も地元沖縄の為にできることを考えて活動しようと漁船海難遺児募金チャリティーを始めました。
そこに併せて日頃パヤオ直売店を利用するお客様への感謝も込め、また、子供達への魚食普及も狙い「パヤオまつり」という毎年恒例イベントを確立しました。
Q.2,000食の魚汁って準備が大変じゃないですか?
お魚たっぷりの魚汁の準備は調理の仕込み、当日の配膳だけではなく「魚の確保」もとても大変だそうで、約一ヵ月前から魚を確保し始めるそうです。
魚の数量、魚種共に確保が必要になり、急速冷凍技術でこの日の為に蓄えていきます。この日の魚汁も気前よく、グレーミーバイ、アカマチ、アカマンボウ、クロカワカジキ、シイラ、メカジキ、ガーラに泡瀬産海藻のアオサまで多種が入っていました(ちなみに味噌も県産となる久米島みそ)。
この日は池田組合長自ら先陣を切って声を出して募金の呼びかけ、魚汁無料配布への案内を行っていました。
そして、他のブースでは地元沖縄市の警察と消防がお祭りに協力してパトカーや消防車を展示して海のそなえを始めとした呼びかけや活動普及のPRを行っていました。
子供達は消防服に着替えて乗車体験や放水・消火体験のほか、AED体験なども行っていました。
地元漁協だけでなく地域自治体を巻き込んだパヤオまつり、来年ぜひ参加しましょう!