海と日本プロジェクトin沖縄県実行委員会は、7月16日(土)~18日(月・祝)に海からの手紙2022~アートで伝える展示会~を、サンエー浦添西海岸パルコシティにて開催いたしました。
沖縄県内で活動する18のアーティスト・団体・企業が参加するイベント「海からの手紙」は、昨年に引き続き2回目の開催となります。アート作品を通して海の豊かさや海の置かれた現状を伝え、ビーチクリーンなど海を守るために活動する団体・企業の取り組みを紹介する催しです。
イベント最終日の7月18日は海の日。海の豊かさを未来につなぐため、アーティストがそれぞれの視点から、「海からの手紙」を届けました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
「海からの手紙」の会場は、サンエー浦添西海岸パルコシティの中心地とも言える大型LEDビジョン前。
沖縄エリア最大級の大型商業施設で、バラエティ豊かなファッションの最先端を行く場所です。
また、パルコシティの前に広がる海岸「てぃだ結の浜」には多種多様な生き物が多く観察されおり、大型商業施設と海が隣接する県内でも人気のスポットでもあります。
会場は、大型LEDビジョンには出展者である、しかたに自然案内が撮影した珍しい海の生き物の姿が映し出された他、来場者がまるで海の中にいるように感じ取れるようなコンセプトで空間設計されました。そして当日は、会場上部には漂う波や、ごみ袋で制作されたクジラ、マンタが泳いでいる作品が展示され、映像や色鮮やかなアートに引き寄せられるように、多くの来場者が訪れました。
会場入り口に展示された、海岸に流れ着くシーグラスをアートにする黒島春奈さんの作品「龍宮城の手紙」が来場者をお出迎えし、会場上部に展示されたごみ袋で作られたクジラの体内には間違って食べてしまった「ごみ」が体内に入っているように表現されるなど、海洋ごみ問題を作品を通じて伝えました。
沖縄県等に大量漂着して漁業や観光に影響を与えた軽石を利用して表現した「ゴニウロウザウルス フヨウ」さんの作品や、モザイクとオアシスを表現した現代藝術家「BANKIYO」さんの作品、対照的な作品の前に「ごみ」があるのか、整理されているかで受け手がどう感じるか表現した「Hayato Machida」の作品。
目線を変えるとみえる景色が変わることを表見した、「Finger painter Yukako」の作品、海草藻場(パルコシティ前の海)を表現した「ぐりもじゃ・サスケ」の作品、大地と森と海が交わる場所を表現した「金城良孝」の作品など各々が多様な表現で来場者を引きつけました。
アート作品以外にも、海と日本プロジェクトin沖縄県、一般社団法人うらそえ里浜・未来ネットワーク、コンポスト大学生ぎんじ、などがそれぞれの活動内容と海を守るための行動について展示した他、シーグラスアートなどのワークショップが開かれ、子どもから大人まで、多くの人が楽しみました
ライブペイントで会場を盛り上げたのは、フィンガーペインターのYukakoさん。唄や音楽に合わせて、クジラやイルカが色鮮やかに描かれていきます。1枚描くのにかけた時間はわずか30分程度。キャンバスを見つめて集中し、一度手が触れると、その手がキャンバスの中を舞い続け完成までノンストップで描かれます。完成すると、何が描かれるのか期待とともに見守っていた観客から拍手が沸き起こりました。
また、会場入り口に設置されたフォトブースでは、Yukakoさんのクジラの作品が展示され、来場者が会場内で感じた海からの‟声”を手紙として集めました。手紙は漂着物のブイと流木で制作したポストへ投函するとフォトブースに展示され、イベントを通して作品が完成する来場者参加型アートの展示も行われました。
イベント名 | 海からの手紙 2022~アートで伝える展示会 |
参加人数 | 4000名程度(ワークショップ:126名、海ごみクイズ:314名) |
日程 | 2022年7月16日(土)~2022年7月18日(月・祝) |
場所 | サンエー浦添西海岸パルコシティ |
協力 | サンエー浦添西海岸パルコシティ |