海と日本プロジェクトin沖縄県 海DO宝(うみどぅたから)
第7回目は私、TSJの蔵元 利貴(くらもと かずき)がお送り致します!
今回は那覇市にある『波の上ビーチ』にやってきましたよー!!
梅雨時期で雨が多い中、今日は雲の切れ間から太陽が顔を覗かせています。
ポカポカ陽気の海日和!さらに海風が気持ち良すぎてウトウトしちゃう。
海に入りたい気持ちとお昼寝したい気持ちとの間で揺れながらビーチを歩いていると・・・
何やら見かけないマットの様な物をはっけーん!!
しかも車椅子の方が砂浜に降りようとしています!
大丈夫なのでしょうか…?
ゆっくり近づいてみましょう!
!!!
何という事でしょう…。
砂浜に敷かれたマットの上を車椅子がスムーズに移動しているではありませんか!
タイヤも沈んで無いし、この不思議マットは一体・・・
実はこれは『モビマット』といいベビーカーや車椅子の利用者が、砂浜や砂利道などでスムーズに移動できる軽くて丈夫なバリアフリーマットなんだそうです。
というわけで『NPO法人バリアフリーネットワーク会議』の下地さんに詳しいお話を伺いましたー!
なんとこの『モビマット』、フランスのデシャン社の製品で、欧米では既に広く普及しているそうです。
特殊な素材で作られており、ヘリコプターが乗っても沈まないくらい頑丈なんだとか・・・
砂がマットに溜まりにくかったり、海で使用しても劣化しにくいなど、様々な工夫がされているそうです。
モビマットの存在にも驚きましたが、それだけではありませんでした!
なんと、『モビチェア』なる用具まで登場しました!
こちらのモビチェアもデシャン社の製品で、遊泳が困難な人でも乗ったまま海に入れるそうです。
最初は正直海で使えるのか半信半疑でした。そのまま海に突っ込んでいった時は驚きましたが、
大きな肘置きの部分が浮きの役割りも果たしており、海の上を安定して移動していました!
利用者も凄く楽しそうにしていて、もう一回!もう一回!と誰よりも大きな声を出していました。
このような用具を活用することで次のようなケースにも対応できると下地さんは言います。
・修学旅行や結婚式で沖縄に来たが怪我をしてしまい、急に車椅子を利用することとなり
ビーチ(砂浜)での集合写真に参加出来なくなる。
・海に入るのが好きだけど高齢になり海に入る、海で楽しむのが難しくなってしまった。
体が不自由な人と海との間にあるバリアを取り除き、安全に楽しく海を利用し、
沖縄の海の魅力をもっとたくさんの人に感じてほしいとバリアフリーネットワーク会議は普及活動に力を入れています。
僕もこのモビマットやモビチェアが沖縄のビーチにさらに普及し、
誰もが気軽に海を楽しめる環境が広がっていって欲しいなと思いました。
この用具はバリアフリーネットワーク会議で有料で貸し出しも行なっているそうなので、
遊びに行くビーチに設置されていない場合は事前にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
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