番組情報
2019.12.24

【2019/10/25放送】#25 OIST・波力発電

海と日本プロジェクトin沖縄県 海DO宝(うみどぅたから)

恩納村にある瀬良垣漁港から船で5分移動したところに波力発電機が設置されています。
波力発電とは電気を生み出すタービンを波の力を使って回す自然の力を使った
クリーンエネルギーです。
水の力で行う水力発電や風の力で行う風力発電をイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
また、同じ海を使った発電として他にも海流の力を使って行う発電もあるそうです。

恩納村で波力発電のプロジェクトに取り組むのは沖縄科学大学院大学
通称OIST(オイスト)の研究ユニット。

プロジェクトリーダーの新竹 積 教授にお話をお伺いしました。
沖縄県-A25-s2沖縄に来て恩納村の海を見ていた時に波の力を使ったら
何軒分のお風呂が沸かせるかと考えたことがあるそうです。
また、飛行機から見た景色の中で風力発電機を見た際に、周りの海の景色と相まって
海に発電機が浮いているようなイメージを得たこともあるそうです。
こんな楽しい創造が波力発電に取り組むきっかけとなったんですね。

取材の際に新竹教授のアイデアスケッチを拝見しましたが、
・どうやって波の力を最大限に取り込むか?
・とても重い発電機をどうやって陸から運んで設置するのか?
・サンゴ礁をはじめとした海の生態系への配慮をどうするか?
 など、ただ発電機をデザインすれば良いという考えではなく
至る所に配慮しながら試行錯誤を重ねている様子がうかがえました。

こうして進められた波力発電ははじめはアジアのインド洋にある島々の
モルディブ共和国で実証実験を重ねていきました。
そして2019年から恩納村の瀬良垣漁港沖での実証実験がスタートしました。

取材時に船に乗って発電機の近くまで行きましたが、波の揺れが凄くて
カメラマンが落ちないように支えるのも一苦労するほど波の力を体験しました。
もちろん日によって波の力は異なりますが、この自然の力を活用する発想に至った事を
身をもって体験する事ができました。

実用化に向けてまだまだこれからも実験は続くそうですが、
新竹教授は沖縄の島をクリーンエネルギーだけでまかなう生活が実現する事を
夢見て研究を続けています。

取材を通して海と日本プロジェクトも今後も応援していきたいと強く思いました。

<放送動画はコチラ>

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