6月23~26日に日本バリアフリー協会の主催で行われた、バリアフリーダイビング全国大会。
四肢や視覚などにハンディを持った方や、高齢者にもダイビングの楽しさを伝えるため、沖縄県を拠点に活動しているバリアフリーダイビング協会。1年に1度、全国大会が開催され、各地から多くの人が参加します。
大会中は参加者が共に一つのホテルに泊まり、ディナーや三線体験などで交流を深めます。ダイビングは2日間にかけて行われ、ライセンスを持たない参加者は練習を兼ねて、初日に那覇のうみそら公園内で体験ダイビング を行います。
専属のインストラクターと共にダイビングに挑む参加者達。
最初は少し緊張した面持ちでしたが、海に入るとその表情はまるで少年少女のよう。目をきらきらと輝かせて楽しんでいました。
「海は怖いものだと思われがち。本当はとても楽しくて、ハンディを持った方にも優しい場所」と語るのは、バリアフリーダイビング協会会長の山田真佐喜さん。海は誰のものでもないからこそ、誰もが楽しめるべきだと考えています。
今回、視力が悪く数十センチ先のものもほとんど見えないという男性も参加されていました。「宇宙にいるみたい」。初めて入る海の中をそう表現した男性。例え目の前を泳ぐ魚が見えなくても、海は私達に様々な形で感動を与えてくれる。
バリアフリーダイビングを取材して、そのことを実感しました。