お知らせ
2020.03.19

【2020/3/28(土)15:49放送】おきなわ海ノ民話

皆さん、お久しぶりです!

RBCアナウンサーの稲森 彩です。

少し前になりますが、2月1日(土)、海ノ民話のまちに認定された南城市の奥武島を舞台に完成されたアニメ「奥武観音堂由来」の上映会とフィールドワークのイベントを行いました!
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「南城・海ノ民話のまちプロジェクト」とは、地域に伝わる民話を途絶えさせないために、アニメーション化して発信し子どもたちの世代、そしてその次の世代に語り継いでいこうというプロジェクトです!

(ちなみに去年は、名護市に伝わる「海の神と陸の神」という作品でした!※去年のリンク)

「奥武観音堂由来」の物語は、遠い昔、奥武島に漂着した唐の船を島民が救助し、乗組員を助けたといいます。そのお礼として、金の観音像が奥武島に贈られたというものです。今では、島民が祈りを捧げる奥武島のシンボルとなっていて、旧暦5月4日に行われるハーリーでは、航海安全や豊漁、島民の健康・繁栄が祈願されているそうです。

また、5年に1度「奥武観音堂祭」が開催され、大切に受け継がれているそうです。
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今回はまず、フィールドワークとして地元の子どもたちと「奥武観音堂」を訪れご挨拶をさせていただきました。

そして次は、アニメに出てくる「みしらぎ(島の人たちが上り松明を振って灯台の役割を果たした岩)」を見に船に乗って海へ出航!
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そして、いよいよ上映会!
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今回はなんと100名以上の地元の方々が参加してくださり、公民館が満員状態でした!沖縄に伝わる4つの民話の語りの後、アニメの上映が行われました。参加してくれた子どもたちの真剣な表情に、うれしくなりました。
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イベントから約2か月が経ちますが、このたび今回の作品「奥武観音堂由来」と昨年の作品「海の神陸の神」の2本をテレビ放送します。

3月28日 (土)15:49~16:00

RBCテレビ「おきなわ海ノ民話」

*******あらすじ******

「海の神と陸の神」

ある春の日、陸の神は、沖縄の美しい白浜に心をうばわれます。しかし、白浜は海の神の治めるところ。陸の神は、昼顔のツルを浜辺に伸ばし、白浜を自分の領地にしようとします。ある夏の日、海の神が砂浜に咲く美しい昼顔に手を伸ばし、髪に飾ろうとしました。すると、陸の神が海の神の手をつかみ、白浜をわたせと言います。二人はけんかになりました。陸の神と海の神の戦いは、はげしい雨と風をまき起こし、毎年台風になります。

「奥武観音堂由来」

琉球王国の周辺の海域は、様々な国の様々な船が忙しく行き交う、船の交通が活発なところでした。長い歴史の中で、沖縄の人々は、海を通して、多様な文化に触れてきました。ある時、奥武島(おうじま)に、遭難した異国の船乗りたちがたどり着きました。島の人々は、彼らに着物を与え、焚き火で冷えた体を温めたり、お粥を炊いてあげたりして、手厚く介抱しました。聞けば、船乗りたちは唐の国の者たちで、船が難破して、この場所に流れ着いたのだといいます。首里の王様に、唐から金の仏様が贈られてきました。手紙には「仏像を『奥武』に安置してほしい」と綴られています。「奥武」という場所は何箇所もあるので、王様が困っていると「玉城奥武島の人々が異国の船乗りを助けた」という話が伝わってきました。そこで、王様は玉城の奥武島に観音堂を建て、観音様を安置しました。現在も、5年ごとに奥武観音堂祭が行われています。先祖の良い行いと、唐から送られた観音像が結びつき、海の神として島の人々を見守っています。

************

皆さんもぜひ、このアニメで「奥武観音」がなぜ奥武島にやってきたのか、なぜ今でも島の中心部に大切に祀られているのかについて知っていただき、海とのつながりを大切にしてきた沖縄に残る物語に触れてみてください!

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